触れる

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間違っても触れたりなんてしないでと懇願する君の手が震えていて、僕は視線を逸らしわかったと首肯いた。

これ以上君を見つめていれば、本能的に触れてしまいそうだった。

歪む視界の隅で、小洒落た君の爪が揺れて煌めく。

飾りつけた君の心を解く術が僕にあったなら、君は触れることを許したのだろうか。
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公開:18/05/04 09:55

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