我が名は地球

我が名は地球。

太陽の恵みと多種多様な生物、種類豊富な植物をエネルギーとして食している。

そんな栄養満点な環境に置かれているので、私の体はコロコロ太って丸みを帯びている。

体重は5973600千兆トンという想像もつかないような肥満体ぷりだ。

メタボ診断にも毎年引っかかっている。

「糖尿病にならないの？」　「運動した方がいい！！」 だって？

そんな心配は必要ない。

私は太陽の周りを走っている。あれは太陽に引っ張られているのではなく、私が走っているのだよ。

自転？ そんなものは存在しない。

私が1日かけてグルグル走り回っているのだよ。

「嘘つくな、証拠を見せろ」だって？

よろしい、証拠を見せてあげよう。

あれが運動した後の大量の汗なのだよ。

そう言って、太陽が指さしたものは、「海」だった。

その「海」の味はしょっぱかった。