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「研究がうまく行かん。完成できるなら悪魔に魂を売ってもいいのになぁ」
「その言葉、待ってましたぁ!」
突然、矢印のような尻尾に二本角を生やした真っ黒な動物が目の前に現れた。
「あんた誰?」
「やだなぁ悪魔っすよ。いま呼んだでしょ?」
「そうなんだ」
「契約書にサインして貰えば、どんな望みでも叶えますよ」
どうやら本物らしいのでおれはサインした。どうしてもこの研究は完成させたいのだ──。
その後、悪魔との契約のおかげでトントン拍子に研究は完成した。
「ありがとう悪魔くん」
「では約束通り、あなたが死んだら魂をもらいますよ」
悪魔はズルそうな顔つきでニヤリとした。
「承知した。しかし、完成したiND細胞を自分に試してしまったんだ」
「ほう⋯⋯それで?」
「これは不死身細胞とも言って、細胞を劣化させない薬なんだ。私もたぶん千年は生きると思うよ」
悪魔の黒い顔がみるみる青くなっていった──。
「その言葉、待ってましたぁ!」
突然、矢印のような尻尾に二本角を生やした真っ黒な動物が目の前に現れた。
「あんた誰?」
「やだなぁ悪魔っすよ。いま呼んだでしょ?」
「そうなんだ」
「契約書にサインして貰えば、どんな望みでも叶えますよ」
どうやら本物らしいのでおれはサインした。どうしてもこの研究は完成させたいのだ──。
その後、悪魔との契約のおかげでトントン拍子に研究は完成した。
「ありがとう悪魔くん」
「では約束通り、あなたが死んだら魂をもらいますよ」
悪魔はズルそうな顔つきでニヤリとした。
「承知した。しかし、完成したiND細胞を自分に試してしまったんだ」
「ほう⋯⋯それで?」
「これは不死身細胞とも言って、細胞を劣化させない薬なんだ。私もたぶん千年は生きると思うよ」
悪魔の黒い顔がみるみる青くなっていった──。
ホラー
公開:18/05/01 21:42
更新:18/09/17 15:36
更新:18/09/17 15:36
悪魔
iPS細胞
(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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