どうして
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「如何なるときも、私は姫のお側におります」
泣くわたしの手の甲に触れ、彼は確かにそう言った。
「姫をお独りになど、誓っても致しません」
そうも、言った。
なのに。
この城の正殿から、蔓延る民衆と対峙する官人達を見下げ、わたしは膝から崩れ落ちる。
「独りにしないって言ったのに」
どうして側にいて欲しいときに、あなたはそばにいないの?
泣くわたしの手の甲に触れ、彼は確かにそう言った。
「姫をお独りになど、誓っても致しません」
そうも、言った。
なのに。
この城の正殿から、蔓延る民衆と対峙する官人達を見下げ、わたしは膝から崩れ落ちる。
「独りにしないって言ったのに」
どうして側にいて欲しいときに、あなたはそばにいないの?
ファンタジー
公開:18/05/01 10:48
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