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「わかってる」

噫、灯火が反射して、呟くあいつの顔が見えない。

昔の昔その昔、手を伸ばせば引っ張ってくれたあいつの幼い手はもうここにはなく、私が伸ばした先であいつは両手を背に隠す。

「わかってなんかない」

張り上げた声は、あいつに届いたろうか。

真実も見えない中で、それでも私は声を上げた。
青春
公開:18/04/29 09:59

きざはし

140字小説を書いています。
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