スキンシップ

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白い霧の中から一艘の大きな船が現れた
どうやら幽霊船らしい
私は単身一人で、この船に乗り込み、船内をくまなく調査した
だが、誰一人として船員は乗っていなかった
ただ、不思議な事に、今まで誰かがこの場所で食事をしていたかの様にテーブルの料理は湯気が立っていた
私は丁度、お腹がぐーぐーと悲鳴を上げていたのでこの食事をありがたく頂戴する事にした
料理はどれも素晴らしく美味しい物だった。今まで食べた事が無いくらいに
それからしばらくして急に眠気が差してきた
そして、はっと気付いた時には背中に何枚もの湿布が貼られていた。私は背筋が凍る思いをした
きっと気温が低かったからだろう。ぞくぞくと身の毛もよだつ思いだ
それにしても一体誰がこんな真似を。

私は船外に出てみた。するとさっきまでの白い霧は晴れていた
そして私は驚いた
この船を構成する全てのパーツは巨人の皮膚や骨で出来ていたのである
公開:18/04/28 11:11
更新:18/05/04 22:30

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