0
148

春。

桜舞う空の下、私は初めての恋をした。

「事実、初恋は実らなかった。でも彼を好きになったことは後悔してない」

伸びをした途端吹いた風が冷たいと身を震わすと、向かいに立つそいつは楽しげに笑い声を立てる。

何が可笑しいんだか、呟く私にそいつは言うのだ。

「お前が俺を選んだことが嬉しいのさ」
青春
公開:18/04/28 10:15

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容