なんてことはない

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炊飯器の蓋を開けた瞬間に、眼鏡が曇って何も見えない。

それが煩わしくて、コンタクトを外しているにもかかわらず眼鏡を外す。

幼い頃からの読書が祟った弱視の裸眼は物の形を捉えられず、ぼやけた視界で茶碗を探る。

右往左往している己の肩を叩く者があったかと思えば、からからとした笑い声が耳に届いた。
その他
公開:18/04/29 10:05
更新:19/02/12 21:11

きざはし

140字小説を書いています。
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