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私は早朝の海岸を一人で散策するのが好きだ。色んなものが海岸に漂着しているから
海藻や魚など食料になる物もあれば、木片やプラスチックなどゴミの様なものもある
でも、ご安心ください。私は芸術家です。どんな漂着物もアートに変えて見せます

ある日、私が海岸に行って見ると大きな鯨が漂着していた
私はどうしたものかと思案した
この鯨を時計にするか、はたまた噴水として利用するか。いやいや、滑り台として売り出すのも悪くない
夏場の娯楽には最適だろう。これは儲かるぞ。遊んで暮らせる。ちょっと待っていろよ。家に帰って道具を取って来るから
二時間後、私が道具を手に持って戻ってみるとあの大きな鯨は消えていた
海岸は、満潮の時間だった。先程まで自分が歩いていた砂浜は海水に沈んでいた
しまった。油断をしていた。よく考えれば分かる事ではないか。あんなに大きくても魚の一種だ
お前達か、俺の鯨を銜えて逃げていった泥棒猫は
公開:18/04/27 09:40
更新:18/04/27 10:55

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