0
137

ぴぴぴぴぴっ

朝が苦手な俺を起こすアラーム
『はいはぃ、今起きますょ…』
まだ目覚めない体を引きずり顔を洗い歯磨き、服を着てインスタントコーヒーを飲む。

『もういい!』
そう言って飛び出した瑶子の背中を見送ったあの日から彼女は逝ない 。そして何も無い毎日が過ぎている。

家の前で立ち止まる。
扉の先には暖かい光も彼女の姿も無い。
『ただいま』
解っていても癖になった言葉は無意識に出る。

あの時何で喧嘩したのだろう…原因は何なのかすら思い出せない…

ただ俺には『くだらない事』が彼女には大切だと言い合いになることがあった。彼女には大切な事やモノが多すぎてそんな時は正直煩わしく思えた。

広く感じるこの部屋には彼女の『大切な欠片』が点在している。

本当はくだらない事なんて無いのかもしれない、全てが今に繋がっているのだから
『くだらない事だと決めつけてごめんな』
今なら素直に思える。
その他
公開:18/04/27 15:08

みぃかもしれないみぃより( 愛知県 )

全くの初心者です
なので見切り発車のもの多数
一度載せたものでも
納得がいくように
いいと思ったらなおしますので
あしからずφ(..)
こんな私ですがよろしくお願いします

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容