ナンパプレート

近年、ナンパによる金品被害、人道被害が多くなっていた。そこで警視庁は車のナンバープレートならぬナンパプレートを発行し、ナンパする際は胸に掲げることを義務とした。ナンパによる被害が出てもプレートナンバーがわかれば犯人の特定が容易になる。ナンパ教習所では心理学を中心とした学科、実技を受け試験合格で晴れてナンパプレートを授かる。ナンパがスマート化するため、結婚率も上がり、総務省も婚活一環になるとして予算計上を発表した。

時が流れ、誰もが持つ時代となった。ナンパ方法もパターン化し、魅力に欠けるナンパプレートとなりつつある。誰とも違うナンパ方法を編み出す輩が現れ、問題となった。『打たれ強さが真の強さ』と豪語し、ストリートナンパが若者の間で火がつき、ついにナンパプレートはなくなった。そして、ナンパによる金品被害、人道被害へと繋がって行くだろう。