ロボットのお仕事

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「こんな雑用、ロボットにやらせればいいんだよ」
と、おれはボヤいた。

「いまどき畑仕事を人間がやるなんて、ナンセンスもいいところだ。昔にくらべて人型ロボットもずいぶん安くなったと聞くし、こんな仕事こそロボットにやらせるべきじゃないのかよ?」
おれはひとりでグチをこぼしながらもせっせと働き、広い畑を耕していった。

「やれやれ、やっと終わった。ひと休みしてから家に帰るとするか──」
あぜ道に腰をおろしていると、畑のむこうからひとりの男が近づいてくるのが見えた。
誰がやってきたのだろうと、じっと見ているとおれに背格好がよく似ている。
さらに近寄ってきたので、まじまじと男の顔をみると、どう見てもおれと同じ顔の男なのだ。

「あ、あんた、いったい誰なんだ?」
おれは、おれそっくりの男にそう言いかけたが、男はおれの耳の後ろに手を触れると
「身代わり、ご苦労さま」
と言っておれの電源を停止した──。
SF
公開:18/04/26 03:08
更新:18/06/03 14:10
ロボット 畑仕事 アンドロイド

渋谷獏( 東京 )

(獏・ω・) 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。
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