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夜が明けてもこの胸は未だ苦しくて、枕元の水を煽る。

穏やかな朝に、がしゃんと音が響いたのは水瓶を手繰り寄せた時に机から落としてしまった写真立てが割れたからだった。

散らばった硝子の破片の中に、母と幼き日の己の笑顔を見つけ、頭が痛くなる。

もうここには何もかもないと、言われているようで。
その他
公開:18/04/24 11:43

きざはし

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