チンピラ風とこころちゃん

0
146

「本当はこうじゃない、本当は綺麗な花が好きで母親の事も大好き。早朝の公園を散歩したりして、ゆっくりと地球を感じながら生きたい!」

突然どこからとも無く、しかしはっきりと聞こえてきた声に彼は思わず後ろを振り向いた。彼は4つしか無いシャツのボタンを3つ開け、つけてるだけでムチウチになりそうなゴツゴツの金ネックレスを下げ嘘みたいなガニ股で歩く、「へ〜これがチンピラか〜」とスカイツリーを見たときと同じリアクションが取れそうなほど見事なチンピラの風貌だった。

「コラ!どこにおるんか知らんけど誰にぬかしとんじゃ」突然THE・チンピラが圧倒的にそれっぽい事を叫ぶのでおののく周囲、それをキッと睨み返す。

周囲から人がいなくなった後、彼は何かに気づいた様に左胸に手を当てた。

「ねぇちょっと、いい加減好きな事と逆の事するのやめてよ。カロリー不足で心ぺこぺこ。」

声の主は「こころ」と名乗った。
ファンタジー
公開:18/04/25 00:10

二十一 七月

にそいち なながつ

まずは100話お話を作るのが目標です。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容