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静かなる一間で、決して姿勢を崩さない細い背に憐れみが注がれていた。

腰まであった艶やかな黒髪は肩の辺りまで切られ、いつもは凛とした瞳は見るからに虚ろだ。

総てが夢幻のようだった。

何が起こっているのか、未だに誰も理解していなかった。

指先から冷えていく身体で、立っているしかできずにいた。
その他
公開:18/04/22 14:04

きざはし

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