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右も左も嘘吐きばかり。

思わず声に出た言葉に、左手を背に隠した少女はせせら笑う。

結局、何を信じればいいのかわからなくなってしまった。

誰のことも信じられないと知ったから。

少女の独り言は鉄道信号に照らされた夜に溶けてゆく。

左手は、まだ背に。

気づけば、遠かった電車の音が大きくなっていた。
ミステリー・推理
公開:18/04/23 11:43

きざはし

140字小説を書いています。
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