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詳しく話を聞けば、きみは年を取ることができないとそういう話だった。17歳の1年間を繰り返しては誰の記憶に残らないと知って諦めを重ねていたという。深入りできない苛立ちを僕にぶつけて泣いた。こんな感情は初めてと打ち明けたきみは僕より大人だ。その涙で魔法が解けたことを知るのは、2日後の話。
SF
公開:18/04/22 23:00
アマガヤ ハル
超短編の世界でいきています、きっと
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