長い別れ

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「いらっしゃいませ」

私はいつものバーに寄る。
このバーに居ると、時代は変わったなと思う。
バーカウンターでは腕だけのロボットがシェイカーを振っている。接客はアンドロイド。

最初は物珍しさで入ったが、意外と居心地が良く常連になってしまった。
「ご注文は?」
「お任せで」
アンドロイドは私の感情や状況を読み取り、カクテルを見繕う。
恋人と来た時はテキーラサンライズ。仲間と来た時はウイスキーフロート。

今日はエル・ディアブロか。
「どうぞごゆっくり」
何かあったかな…飲みながら気を付けなきゃいけない事を探る。
考え事をしていると、飲むペースが早くなってしまう。
「またお任せで頼むよ」

出てきたのはギムレットだった。
「行ってらっしゃいませ」
ん?まだチェックしてないぞ?
不思議に思いながら口に運ぼうとすると、急に胸が苦しくなった。

あぁ…そういえばギムレットのカクテル言葉は…
ホラー
公開:18/04/20 18:06

WAかめ( 山の中 )

ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の万年初心者。よろしくお願いいたします。

マイペースに投稿再開していければ良いなぁと思ふ今日この頃。

不勉強なもので、もしどなたかの作品と似た内容を投稿してしまっていた場合はご指摘頂けますと幸いです。
 

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