知らない顔

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あ、と声にも見たぬ音が零れた。

廊下を往く私の視線の先は、男だらけの教室で希少価値のある女子の隣の席をゲットしたらしいラッキーボーイ。

彼女と話す彼は、私には決して見せないような優しい顔で笑う。

あいつもあんな顔するんだ。

単に意外だと思う一方で、この心はジクジクと痛み出した。
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公開:18/04/21 10:38
更新:18/04/26 15:20

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