金縛り

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くわぁと欠伸をしつつ、時計をみれば午前2時。
明日も朝から仕事がある。
だからもう寝なければと、明かりを消して布団に入り、目を閉じて直ぐの事だった。

体が、動かない。

最後に金縛りになったのなんて、一体何時の事だろう。
子供のときに初めてなったとき、お化けが来たのだと酷く怯えたことを思い出した。
が、それも昔の話。
流石にお化けなど、信じられる年齢をとうに越えてしまった。むしろ、この時の流れの方が怖いくらいだ。
こんなもの、じっとしていればすぐに動けるようになる。
手が動いて、
腕が動いて、
ほら、元通り。



あぁ、もうこんな時間だ。
早く寝ないと明日に響く。
僕は明かりを消して意識を手放した。
ホラー
公開:18/04/20 23:44

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