楽しい時間跳躍

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ある日友人が突飛なことを言い出した。
「俺は未来へ時間跳躍する手段を思い付いたぞ!」
周りの皆は呆れ顔。勿論俺もだ。
「よく、楽しい時間はあっという間に過ぎるって言うだろ?
てことは楽しい時間は早いんだよ。
だからな、楽しい事をし続ければ時間の流れは早いままになって、より早く未来に行けるんだよ!」
…いや、帰りはどうするんだよ。

「よーし、そうと決まれば準備だ!」
こいつは典型的なボンボンなので金はある。実行力もある。
しかし、いかんせん賢くはない。
まぁその内飽きるだろう。

1年後

久々にあいつから連絡があった。
「一足先に未来に行った気分はどう?」
「それがな…1ヶ月くらいしたら途端に遅くなったんだよ。楽しい事をやり尽くしちゃったみたいだ…。」
今は退屈過ぎて時間が遅く進んでいる気がすると言う。

ある意味時間を操ってはいるのかもしれないが、少なくとも羨ましくはなかった。
SF
公開:18/04/18 19:23

WAかめ( 山の中 )

ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の万年初心者。よろしくお願いいたします。

マイペースに投稿再開していければ良いなぁと思ふ今日この頃。

不勉強なもので、もしどなたかの作品と似た内容を投稿してしまっていた場合はご指摘頂けますと幸いです。
 

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