夢見る怪盗見習い
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私には変な力があった。
目に入った物の名前や声が文字として見えるのだ。
テレビのテロップのようなものをイメージしてもらえば良い。
幼い頃は何も考えていなかったが、成長するにつれ普通じゃない事に気付いた。「普通」ではない事が私を孤独にさせた。それから休み時間は独りで居ることが多くなった。
「おい根暗!」
ガキ大将が絡んでくる。文字で見ると尚更腹が立つ。
苛立った私は根暗の文字を掴んだ。
「お前いっつも独りだな、やーい……」
ガキ大将が不思議な顔をする。
「この……野郎!あれ?……!」
何してるんだ?
手を広げると「根暗」の文字。
試しに返してみる。
「根暗め、何しやがった!…あれ?」
何だこりゃ?
文字って取ることもできるのか?
それなら。
世界中の悪口を奪おう。
そうすれば皆優しくなれる。
終わった後、私がやったと公表すればきっとノーベル平和賞だ!
よし、そうと決めたら始めよう!
目に入った物の名前や声が文字として見えるのだ。
テレビのテロップのようなものをイメージしてもらえば良い。
幼い頃は何も考えていなかったが、成長するにつれ普通じゃない事に気付いた。「普通」ではない事が私を孤独にさせた。それから休み時間は独りで居ることが多くなった。
「おい根暗!」
ガキ大将が絡んでくる。文字で見ると尚更腹が立つ。
苛立った私は根暗の文字を掴んだ。
「お前いっつも独りだな、やーい……」
ガキ大将が不思議な顔をする。
「この……野郎!あれ?……!」
何してるんだ?
手を広げると「根暗」の文字。
試しに返してみる。
「根暗め、何しやがった!…あれ?」
何だこりゃ?
文字って取ることもできるのか?
それなら。
世界中の悪口を奪おう。
そうすれば皆優しくなれる。
終わった後、私がやったと公表すればきっとノーベル平和賞だ!
よし、そうと決めたら始めよう!
ミステリー・推理
公開:18/04/19 20:23
ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の万年初心者。よろしくお願いいたします。
マイペースに投稿再開していければ良いなぁと思ふ今日この頃。
不勉強なもので、もしどなたかの作品と似た内容を投稿してしまっていた場合はご指摘頂けますと幸いです。
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