知識と記憶

知識はいくらあっても良い。私はこの考えを貫きこの歳になっても新しい知識を追い求めている。身近な事から専門的な事までこの頭に入れてきた。それでもまだ知らない事は世の中に沢山ある。しかし最近は歳のせいか覚えが悪い。私は1度病院で検査してもらう事にした。

検査後、医師からこう告げられた。
「あなたの脳は飽和状態になっている事が分かりました。」
「ではもうこれから覚えられないんですか。」
「いえ、実は世の中に発表されてない事なのですが今の医学では記憶を移す事が可能なのです。移した記憶も別媒体にメモリとして残す事が可能です。」
「それは知らなかった。それに私はその技術にもすごく興味がある。是非記憶を移してくれ。」


「あれ、何故私はここに。」
「目が覚めましたか。あなたは事故に遭い頭を強く打ち付けて気を失っていたんですよ。その衝撃で記憶は少し飛んでしまっているみたいですね。すぐ治療しましょう。」