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私が迷い込んだのは夢のような世界だった。私の他にも迷子は沢山いて、みんな年を取らなかった。毎日冒険に明け暮れ終わらない物語の中にいるようだった。
しかし、ある時、私は冒険の末に『時の流れ』を、時計の針が動く理由を知ってしまった。
その瞬間、私は大人へと姿を変えていた。そして、両親に永遠に会えなくなった事を知り、嘆き悲しんだ。
絶望の末に、私はこの世界の時計を全て破壊すると心に誓った。
二度と私のような人間を作ってはならない。
しかし、世界は広く私と同じように大人になる者が後を絶たなかった。私はそんな彼らを仲間にするうちにキャプテンと呼ばれるようになった。
『時計を壊す』
この目的を迷子に知られてはならない。だから私は時計を壊す理由をでっち上げて迷子に信じさせた。
迷子達の冒険よ、永遠なれ!
その為なら私は喜んで道化となろう!
「ひ~!時計ワニだ、逃げろ~!ピーター・パン、覚えてろよ~!」
しかし、ある時、私は冒険の末に『時の流れ』を、時計の針が動く理由を知ってしまった。
その瞬間、私は大人へと姿を変えていた。そして、両親に永遠に会えなくなった事を知り、嘆き悲しんだ。
絶望の末に、私はこの世界の時計を全て破壊すると心に誓った。
二度と私のような人間を作ってはならない。
しかし、世界は広く私と同じように大人になる者が後を絶たなかった。私はそんな彼らを仲間にするうちにキャプテンと呼ばれるようになった。
『時計を壊す』
この目的を迷子に知られてはならない。だから私は時計を壊す理由をでっち上げて迷子に信じさせた。
迷子達の冒険よ、永遠なれ!
その為なら私は喜んで道化となろう!
「ひ~!時計ワニだ、逃げろ~!ピーター・パン、覚えてろよ~!」
ファンタジー
公開:18/04/14 18:26
更新:18/04/14 21:05
更新:18/04/14 21:05
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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