あたますっきり飴
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大学のレポートの提出期限が近づいているのに、全く考えがまとまらず、僕は気分転換のために近所のスーパーに缶コーヒーを買いに行くことにした。
「あら健ちゃん久しぶりじゃない」
声をかけてきたのは近所に住む酒井のおばちゃんだった。
「お久しぶりです」
「あんまり見ないからどうしたのかと思ってたの。法学部って大変でしょう?」
僕はご近所の情報網に驚きつつ返事をした。
「忙しくて今も頭がぐちゃぐちゃです」
「それなら健ちゃん、これあげるわ」
おばちゃんはカバンから飴が詰まったビニール袋を取り出した。差し出されたのは「頭飴」と書かれた飴だった。
「頭がすっきりするわよ」
「ありがとうございます」
ビニール袋から透けて見えた「膝飴」が少し気になったが、僕は飴をポケットにしまい、おばちゃんと別れた。
家に帰ってレポートに向かい、飴を口にすると、瞬く間に伸び放題になっていた髪の毛がすっきりと短くなった。
「あら健ちゃん久しぶりじゃない」
声をかけてきたのは近所に住む酒井のおばちゃんだった。
「お久しぶりです」
「あんまり見ないからどうしたのかと思ってたの。法学部って大変でしょう?」
僕はご近所の情報網に驚きつつ返事をした。
「忙しくて今も頭がぐちゃぐちゃです」
「それなら健ちゃん、これあげるわ」
おばちゃんはカバンから飴が詰まったビニール袋を取り出した。差し出されたのは「頭飴」と書かれた飴だった。
「頭がすっきりするわよ」
「ありがとうございます」
ビニール袋から透けて見えた「膝飴」が少し気になったが、僕は飴をポケットにしまい、おばちゃんと別れた。
家に帰ってレポートに向かい、飴を口にすると、瞬く間に伸び放題になっていた髪の毛がすっきりと短くなった。
その他
公開:18/04/14 15:30
更新:18/04/15 23:39
更新:18/04/15 23:39
北海道出身です。
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