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ちょっとした怪我を負ってしまった僕を見つけたその少女は、淡いピンク色の可愛らしいハンカチーフで傷口を塞いでくれた。

真っ白なロングワンピースはどこかの高貴なお嬢さんか、もしくはお姫さまが着ているような代物で、僕は名を尋ねることを躊躇する。

「姫様!」

僕の読みはどうやら当たっていたらしく、騎士らしき男に見つかった彼女は悪戯がばれた子どものように舌を出す。

近付いてくる男に背を向け、呆ける僕を見たまま、ないしょ。

そう口を動かし彼女は、人差し指を唇に立てて、微笑んだ。
ファンタジー
公開:18/04/14 09:48

きざはし

140字小説を書いています。
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