命とは

人生とはなんなのだろう。

命とはなんなのだろう。

まだ生まれるまでに消え行く命もあれば、無病息災で老衰を迎えるその日まで長らえる命もある。

20歳の時交通事故でなくなった先輩。

50過ぎで亡くなった母親。

自ら命を断とうとする友人。

卑劣な犯人に殺された女子高生。

これでも命は平等だというのだろうか。

神がいるというのなら、やはり相当に性格はひねくれているのだろう。

なぜのうのうと罪を犯しながら生きていく人間がいる傍らで、罪のない命が消えなくてはならないのか。

なぜあんなに美しい心を持った人が、自らの命を断たないとならなくなってしまったのか。

震災でなくなった尊い命も、私のようなちっぽけな存在も同じだというのなら。

私にはなにができるのだろうか。

失くしてしまった命の分まで。

私にはなにができるのだろうか。

途切れてしまった命を繋ぐために。