女狐の窓。

1
163

化性の者か、魔性の者か、正体をあらわせ。
化性の者か、魔性の者か、正体をあらわせ。
化性の者か、魔性の者か、正体をあらわせ。

「こうして呪文を三回唱えて、両手で印を結ぶでしょう?そんで、その穴から覗きますと、狐狸妖怪の類いが人間様に化けてても、見破れるってぇまじないなんですわ。」

兄貴は美人女将が作った料理を喰いもせず、彼女の手をベタベタ触りながら『狐の窓』の組み方を教えている。
この山小屋が運よく見つから無ければ、遭難しかけていたと言うのに、呑気なものである。
いちゃつく彼らを尻目に飯を食い、手持ち無沙汰になった俺は、兄貴を真似て『狐の窓』をつくり、手に出来た覗き穴で兄貴と女将の姿を見た……。

「ん?なんだ?弟の奴、急に血相変えて出ていきやがって。……えへへ。二人っきりですねぇ。」

女将は艶然と微笑み返した。
その妖艶な笑顔はまるでこの世の者では無いようであった……。
ホラー
公開:18/04/13 03:20
更新:18/04/13 03:30

椿あやか( 猫町。 )

【椿あやか】(旧PN:AYAKA) 
◆Twitter:@ayaka_nyaa5

◆アイコン・ヘッダー・作品イラスト&写真は自作です。
◆紙媒体で単著が出せるよう、精進中です。
◆お問合せなど御座いましたらTwitterのDMまでお願い申し上げます。
◆【他サイト】
【NOVEL DAYS】https://novel.daysneo.com/author/Tsubaki_Ayaka/
【LINEノベル 連載中】
https://novel.line.me/r/general/novel/14828
【LINEスタンプ】
https://store.line.me/stickershop/author/78720/ja


 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容