片思いの目的地１

２年間ずっと片思いしている女子がいる。
でもそれは今日で終わった。
もっと早く告白しておけばよかった。
そんな後悔をしたところで何の意味もない。
何度も告白しようと思ったが、明日があると先のばしにしていた自分がひたすら憎い。
彼女の名前を告げた僕は、そっと『好き』の二文字を重ねて口にした。
静寂に包まれるこの空気が彼女の返事だ。
こんなに近くにいるのに、まるでそこにいないかのような感覚に襲われる。
決して振られたわけではないが、承諾されたわけでもない。