何か出てる
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朝起きたら、右の肘から何か出ている。手のひらを返して肘を持ち上げ顔を近づけてよく見てみたが、白いヒモのようなものが出ている。そうめんよりちょっと太い。
顔を近づけたついでに臭ってみたが無臭だった。とりあえずそのヒモを引っ張ってみると
スルッスッスー、っとまるでパジャマのズボンの紐を片方抜いた時のような感じがした。肘に痛みはなく、どちらかというと紐を引いた左手に想像以上のリアルな感覚が走って思わず「うわ」と声を上げた。
流石に会社は休んで近所の皮膚科へ行った。「一度行けるところまで引っ張ってみましょう」と医師が言ったので私もそれを受け入れた。
スルスルとヒモが引かれていくとそこに何か字らしきものが見えた。
お
た
ん
じ
ょ
う
び
お
め
で
と
う。
そこで紐は止まり、プチんと音を立てて切れた。少しの間の後、医師がカルテに目をやり「ほんとだ。おめでとうございます」と言った。
顔を近づけたついでに臭ってみたが無臭だった。とりあえずそのヒモを引っ張ってみると
スルッスッスー、っとまるでパジャマのズボンの紐を片方抜いた時のような感じがした。肘に痛みはなく、どちらかというと紐を引いた左手に想像以上のリアルな感覚が走って思わず「うわ」と声を上げた。
流石に会社は休んで近所の皮膚科へ行った。「一度行けるところまで引っ張ってみましょう」と医師が言ったので私もそれを受け入れた。
スルスルとヒモが引かれていくとそこに何か字らしきものが見えた。
お
た
ん
じ
ょ
う
び
お
め
で
と
う。
そこで紐は止まり、プチんと音を立てて切れた。少しの間の後、医師がカルテに目をやり「ほんとだ。おめでとうございます」と言った。
ファンタジー
公開:18/04/13 22:44
にそいち なながつ
まずは100話お話を作るのが目標です。
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