業と悲哀のこの戦…

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むさ苦しい黒煙。
それは、戦って勝つことへの諦めの象徴。
故に、『こちら側』の負けだ。

辺りは血に濡れた御旗が地に突き刺さり、その付近にはこの戦で散った者達が敵味方関係なく、その地に遺体となって横たわっている。

「…私達の、負けだ」

口に出さずともそんな事は分かっていた。だが、何故か言葉にせずにはいられない。

未だ向こうの方で立ち昇る狼煙に目を向ける。
『負け』という事を改めて思い知らされる光景だった。

その瞬間私は膝からガクッと崩れ落ち、一気に悔しさや哀しさ、虚しさが同時にこみ上げてくる。

「うっ、うぅ…!」

堪えられず一筋の悲しみが頬をつたい、それに続くようにどんどん「それ」は地を濡らす。

「私は何も出来なかった…。何も…!!」

血生臭いあの戦場の光景は『GAME OVER』という黒い画面に変わる。
その画面の前で私は肩を落とした。


「回復アイテムさえあれば…!」
SF
公開:18/04/13 22:29
更新:18/04/14 01:40
戦乙女 オチ シリアス? 戦争 ギャグ

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