オフィス・ラブ

私、デスクの事が好きです
僕のどこが良いんだい
そうね、あなたはいろんな会話の引き出しを持っているわ
他にもいい奴はいるだろ。例えば、カッター君なんてどうだい
あの人は切れやすいわ。それに私の匂いを嗅ぐの。スースーって
それじゃ、ペンシル君はどうだい
あの人は体がシャープだけど心が折れやすいわ
僕のどこが良いんだい
滑々の手触りが良いんです。デスクは自分の物差しで考え過ぎですわ
そんなもんかな。ところで君は誰だい
もしかして私の事をお忘れですか。幼い頃は一緒にいたのに
えっ、そんな子いたからな。あっ、もしかして幼馴染みの○○さん
やっと気づいてくれたのね
ちょっと、やめないか。こんな場所で密着するのは
これは釘を刺しているのよ。他の女性に目がいかない様に。

うむ、合格だ。君もこの仕事が板に付いてきたね、ボンド君。
ええ、仲を取り持つのは得意ですから
その調子で諜報工作を頑張ってくれたまえ