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風が運んだ、世にとっては些細な報せに、わたしは心からの安堵を覚えた。

あなたは今も、息災でいるのね。

この世の何処かで、生きて、いるのね。

杓子を手に、夢見心地のようなぼんやりとした気持ちで台所に立つわたしを、鍋から立ちのぼる湯気が注意する。

頬を緩めるわたしに、しっかりしてよと咎める。
その他
公開:18/04/11 09:30

きざはし

140字小説を書いています。
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