報せ
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風が運んだ、世にとっては些細な報せに、わたしは心からの安堵を覚えた。
あなたは今も、息災でいるのね。
この世の何処かで、生きて、いるのね。
杓子を手に、夢見心地のようなぼんやりとした気持ちで台所に立つわたしを、鍋から立ちのぼる湯気が注意する。
頬を緩めるわたしに、しっかりしてよと咎める。
あなたは今も、息災でいるのね。
この世の何処かで、生きて、いるのね。
杓子を手に、夢見心地のようなぼんやりとした気持ちで台所に立つわたしを、鍋から立ちのぼる湯気が注意する。
頬を緩めるわたしに、しっかりしてよと咎める。
その他
公開:18/04/11 09:30
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