密室の恋。

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「密室の恋?」

──違う。未必の故意。鈴蘭には毒がある。
──水溶性でね、挿してある花瓶の水を飲んで亡くなった例もあるくらいだ。

「まぁ。そうなの。怖いわね。」

話は二時間ほど前に遡る
高熱で意識が朦朧としていた俺は、彼女に水を持って来て貰おうとするも、うっかり浮気相手の名で呼んでしまった。彼女は怒り、出て行った。
追いかけようと立ち上がったが目眩がし、そのままベッドに倒れ込み気を失ってしまった。
やがて、目が覚めると、枕元のグラスに水が注いで置いてあった。
喉がカラカラだった俺は一気に飲み干した。

そこへ彼女が鈴蘭の花を手に戻って来て、空になった枕元のグラスに挿すなり、言ったのだ……。

「茎を水切りしようと思って、お台所に持って行ってたの。……まさか飲んじゃうだなんて。」

──嘘だ、飲むとわかっていて置いていったんだろう!そういうのを未必の故……。


俺は再び意識を失った。
ミステリー・推理
公開:18/04/11 02:12
更新:18/04/11 02:31

椿あやか( 猫町。 )

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