紙切り
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街に買い物に来ていた少年は、ふと露店で紙を束ねたものが目に入った。
「おじさん、これは何だい?」
「これは願いが叶う紙なんだよ。」
露店商はスラスラと紙に何か書きはじめた。
『繁盛してほしい』
「例えばこんなのを書くと…」
急にお客さんが来はじめた。
「こんな風にね。で、そうすると紙が伸びるんだ。」
確かにさっきより紙が長くなっている。
「でも、紙が汚れたり、形が不格好になると効果が無くなるんだ。だから長さを揃えてあげたり、汚れたら綺麗にしてあげてね。願いが叶ったら切ってあげるんだよ」
少年は紙を大切にし、幸せに暮らしていた。
噂を聞いた金持ちはこの紙を買い取り、私腹を肥やしていたが、紙の手入れを怠った。
ある日、長くなりすぎた紙がパラッと抜けた。
すると事業が悉く失敗し、全てを失った。手元に残ったのはツルッとした紙の根本部分だけだった。
皆さんも、紙の手入れは大切に。
「おじさん、これは何だい?」
「これは願いが叶う紙なんだよ。」
露店商はスラスラと紙に何か書きはじめた。
『繁盛してほしい』
「例えばこんなのを書くと…」
急にお客さんが来はじめた。
「こんな風にね。で、そうすると紙が伸びるんだ。」
確かにさっきより紙が長くなっている。
「でも、紙が汚れたり、形が不格好になると効果が無くなるんだ。だから長さを揃えてあげたり、汚れたら綺麗にしてあげてね。願いが叶ったら切ってあげるんだよ」
少年は紙を大切にし、幸せに暮らしていた。
噂を聞いた金持ちはこの紙を買い取り、私腹を肥やしていたが、紙の手入れを怠った。
ある日、長くなりすぎた紙がパラッと抜けた。
すると事業が悉く失敗し、全てを失った。手元に残ったのはツルッとした紙の根本部分だけだった。
皆さんも、紙の手入れは大切に。
ファンタジー
公開:18/04/11 01:06
ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の万年初心者。よろしくお願いいたします。
マイペースに投稿再開していければ良いなぁと思ふ今日この頃。
不勉強なもので、もしどなたかの作品と似た内容を投稿してしまっていた場合はご指摘頂けますと幸いです。
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