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恋なんかするもんやない。

恋なんかしたらあかん。

まるで恋に落ちてしまった自分に言い聞かせるように、何度もそうつぶやく彼女の丸まった背中に羽織を掛ける。

寒うならはりましたやろ、火鉢の火を起こして囁きかける。

そう遠くないうちに、雪が降り出すことだろう。

押し殺す恋の上に積もることだろう。
その他
公開:18/04/09 12:48

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