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竹刀を振るったその瞬間、その場に漂う空気が断ち切られたようにも思えた。

勝負あり。

稽古を終えて道場を飛びだし、蛇口を思いきり捻る。

勢いよく噴き出す水を、マメだらけの両掌で受け止めながら、考えてしまうのは遠い過去の過ち。

現在も遺る血天井が語る惨劇を、この心は今もはっきりと覚えている。
その他
公開:18/04/10 10:18

きざはし

140字小説を書いています。
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