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噫、これがほんに最期の最後だというのなら、泣き虫な君に贈る言葉は一つしかないと君の濡れた頬に手を伸ばす。

指先で触れた先の瞳は幼きあの頃と変わらぬ色をしていて、海のようだと思う。

波を立てる瞳よ、どうか君の名のように凪いでくれ。

頬を撫ず手に泣く君へ、一度しか言わないよ。

「幸せだった」
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公開:18/04/10 10:11

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