彼とコーヒー7

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夜。私は布団にもぐって言葉を食べる。彼らの出身は本だったり、ツイッターだったり、思い出だったりする。それがいちばんの栄養になるのだ。

そうしてここまで生き延びた。自分はひとりの時間を楽しめる人間だと思っていた。それなのに、ここ最近の私はどうかしている。夜がさみしい。食べてばかりで退屈だからだと言い聞かせ、私は言葉を生みはじめてみる。そして思う。人のぬくもりを知れば知るほど、どんどん孤独になっていく。それはすこしくらいさみしくても、決してかなしいことではなかった。孤独は自由につながっているのだ。私は進まなくちゃいけない。

背中を押してくれたのは彼だった。自分の身は自分で守っていかなくちゃいけないこと。困ったときにはいつでも話して、と言ってくれたこと。その言葉がひとつあるだけで、いざ困ったときに力が湧くということも、教えてくれた。おかげで私はいつでも彼を思い出してしまう。夢の中でさえ。
その他
公開:18/04/09 21:26
更新:18/04/09 21:42
短編 ショートショート 小説 400字物語 一話完結 各話完結 連載

yuna

400字のことばを紡ぎます。

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