罪の愛

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誇り高く生きていきたかった。

この身体に通う血が必死に守ってきたこの世界を守るため、自分に出来得ることは何だってしたいと思っていた。

あゝだけど、私はなんと無力なのだろう。

突きつけた刃先が、彼奴の首元で震えている。

この大罪人を、あろうことか殺したくないと願っている。

恋をしたばかりに。
ファンタジー
公開:18/04/09 12:52

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