朱色の一時
0
185
高層ビルの最上階。
大きなデスクとチェアがあるだけの、ワンフロア。
室内を染める夕日に、目を細める。
手筈は整ったわ。
ガラス壁の手前、朱に染まりゆく街を優雅に見下ろしていた、グレースーツに一声かける。
嗚呼、遂に。
満面の笑みで振り向く男に跪き、夕染の瞳を潤ます。
総てはあなたの、思いの儘。
大きなデスクとチェアがあるだけの、ワンフロア。
室内を染める夕日に、目を細める。
手筈は整ったわ。
ガラス壁の手前、朱に染まりゆく街を優雅に見下ろしていた、グレースーツに一声かける。
嗚呼、遂に。
満面の笑みで振り向く男に跪き、夕染の瞳を潤ます。
総てはあなたの、思いの儘。
ミステリー・推理
公開:18/04/07 01:04
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます