船上にて

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どこまでも続く海原を背に、音色を奏でる長い髪を靡かせたのは爽やかな汐風。

この場にはとても似つかわしくない、上品な音楽も高貴なお嬢さんも、それはそれでいいんじゃないかと紅茶を一口、青年は口許に笑みを湛える。

まあ呆れた、そもそもの発端は貴方じゃない、と嫌味たらしい呟きも心地よかった。
ファンタジー
公開:18/04/07 01:01

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