サブスク

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日曜日。軽快なステップでやってきた友人は、フリスクをとりだし口に放り込んだ。ちょうどフリスクを切らしていた俺はひとつ分けてもらった。
「相変わらず貧乏性だな。定額制にしたら?」
話をきくと、友人は定額食べ放題の『サブスク』というフリスクを持っているらしい。
白のミント菓子はもちろん食べ放題、横のボタンで様々な効果のフリスクも選べる。緑なら音楽聞き放題、赤なら映画見放題、青なら書籍読み放題、ピンクならムフフと直接、脳に作用し、気分転換ができるとか。
試しに俺もサブスクを持ち始めた。
多少の使いにくさはあるものの、とても刺激的な清涼感に感動した。

次の日曜日。先についていた友人。サブスクを食べた俺は、軽快なステップを踏んだ。
すると、友人が笑ってこういった。
「さっそく使っているみたいだな。でも、お前のは無料版だろ?俺の有料版と違って、色々と制限があってさ。例えば、スキップができないとかな」
SF
公開:18/04/07 00:51
更新:18/04/08 01:21

そるとばたあ( 神奈川 )

★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!

★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』

★2025年12月、2冊同時刊行の電子書籍
『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。

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ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
 

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