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自分が大好きな物を好きな人に知ってもらえると凄く嬉しい。自分の好みを相手の好みに変えてしまう。それはステキな作業だ。
ある日、彼女が僕のバックに入っていた小説を抜き取って、次の日にいきなり返してきた。
「続き持ってきて」
僕は彼女が面白いと思ってくれた事が嬉しかった。それから僕は彼女にお薦めの小説を何冊か貸した。
しばらくして、彼女の部屋に遊びに行くことがあった。本棚の片隅に僕が好きな作家の本を見つけた。その本を買ったなんて、一度も口にしなかったのに。僕は今度ここに来た時には、その作家の本が増えていることを願った。
しかし、再び彼女の部屋に訪れることはなかった。別れた原因はよくわからない。東京出身の彼女が、関西人の元カレの影響で時々口に出てしまう関西弁が、僕には気にいらなかったという事も、原因の一つかもしれない。
その男も、僕と同じように彼女を自分の色に染めようとしていたのだろう。
ある日、彼女が僕のバックに入っていた小説を抜き取って、次の日にいきなり返してきた。
「続き持ってきて」
僕は彼女が面白いと思ってくれた事が嬉しかった。それから僕は彼女にお薦めの小説を何冊か貸した。
しばらくして、彼女の部屋に遊びに行くことがあった。本棚の片隅に僕が好きな作家の本を見つけた。その本を買ったなんて、一度も口にしなかったのに。僕は今度ここに来た時には、その作家の本が増えていることを願った。
しかし、再び彼女の部屋に訪れることはなかった。別れた原因はよくわからない。東京出身の彼女が、関西人の元カレの影響で時々口に出てしまう関西弁が、僕には気にいらなかったという事も、原因の一つかもしれない。
その男も、僕と同じように彼女を自分の色に染めようとしていたのだろう。
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公開:18/04/06 23:14
更新:18/04/06 23:34
更新:18/04/06 23:34
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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