チョコミントパンダ

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ある動物園でパンダが生まれた。パンダの繁殖は難しい上、ちょっと変わったパンダということで話題になった。白い部分はミントブルー、黒い部分はチョコレート色をしていたのだ。飼育員も学者もこれには驚いたがしばらくして突然変異だと結論づけられた。
名前は一般募集でミンミンに決まった。そもそもが人気者のパンダ。ミンミンは一般公開されるや否や大人気となり、動物園には開演前からミンミン目当ての客が並んだ。パンダがもつ愛くるしさと、珍しい色合わせが、大人から子供まで虜にした。ミンミンはあっという間に動物園の目玉になった。
数年後ミンミンに変化が起こった。ミンミンから薄荷の香りがするようになったのだ。これによりミンミン人気は少し落ちた。ミンミン離れをした人達は「歯磨き粉とパンダの取り合わせ微妙」と口々に言った。当のミンミンはそんなこと知ったことではなく、今日ものんびりと地面に生えたミントをむさぼっている。
公開:18/06/19 20:35

砂塵

読んでいただきありがとうございます。
話のおもしろさ云々はひとまず置いといて、とりあえず一本完結させることを重視して書いてます。
朗読ラジオ「月の音色リスナー」です(^o^)/
低浮上中なのでコメント返し遅れるかもですが必ずお返しします。

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