三日月遊び

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サルは木の枝にぶら下がり三日月を眺めていた。

あの三日月の上で遊べたらどれだけ楽しいだろう。そう思いサルは、何度も三日月に飛びついた。
いつしかサルは疲れはて、やがて眠ってしまった。
目がさめると、サルは三日月のおなかのあたりにいることがわかった。
「やった!僕は月にこれたんだ!」
サルは大喜びで、三日月にぶら下がったり、すべり台にして遊んだ。
「ねえ、ボクも遊ばせてよ」
三日月にいる楽しそうなサルを見てタヌキが声をかけた。
「おいでよ」
サルは長いしっぽでタヌキを引き上げた。
それを見ていたクマやゾウ、キリンなど森の動物たちは次々と三日月の上に登り、大はしゃぎ。
と、その時だった。三日月に異変が起こった。重さに耐えられなくなった三日月は、くらりと傾き、動物たちの悲鳴とともに、まっ逆さまに落ちていった。

「おい!まだ早いじゃないか!」

太陽は怒って、顔を真っ赤にして昇っていった。
ファンタジー
公開:18/06/19 18:31
三日月 遊び 動物 童話

豊丸晃生( 大阪 )

ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。
お笑い系のショートショートを中心に書いていきたいと思いますので、よろしくです(^^)。

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