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毎日一晩中泣きじゃくっていて限界が来た僕の元に死神が現れた。憔悴した僕は驚かなかった。
「死にたいのであればお手伝いしましょう」
「死にたいんじゃないんです。この世から居なかったことになりたいんです。できませんか」
「それは無理ですね。人は死ぬ事しか出来ないのです。」
「そうですか……やっぱり出来ないんですね。だから苦しんでいるんです。消えてしまいたいのに、それが出来ない」
「私は貴方の人生を知っていますが、沢山の人と関わってきたんじゃありませんか」
「はい。でも沢山の人に迷惑をかけて傷付けて来ました」
「それでもまだ貴方を好いてくれる人は居るんじゃありませんか。」
「……」
「その人達に報いる為に生きようとは思わないのですか」
「貴方は死神なのにどうしてそんな事を言うんですか」
「今日はまだ、貴方が死ぬべき日では無いからです。本当の迎えはまだ先ですから」
そう言って朝焼けに死神は消えた。
「死にたいのであればお手伝いしましょう」
「死にたいんじゃないんです。この世から居なかったことになりたいんです。できませんか」
「それは無理ですね。人は死ぬ事しか出来ないのです。」
「そうですか……やっぱり出来ないんですね。だから苦しんでいるんです。消えてしまいたいのに、それが出来ない」
「私は貴方の人生を知っていますが、沢山の人と関わってきたんじゃありませんか」
「はい。でも沢山の人に迷惑をかけて傷付けて来ました」
「それでもまだ貴方を好いてくれる人は居るんじゃありませんか。」
「……」
「その人達に報いる為に生きようとは思わないのですか」
「貴方は死神なのにどうしてそんな事を言うんですか」
「今日はまだ、貴方が死ぬべき日では無いからです。本当の迎えはまだ先ですから」
そう言って朝焼けに死神は消えた。
その他
公開:18/06/19 04:10
純粋で腹黒で素直なひねくれ者です。
ホラーやSFを中心に、様々なジャンルで書いていきたいと思っております。
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