星に願いを

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小学生になる娘と夜道をとぼとぼと歩いている。
いろいろ問題のある子だと、今日も担任の先生に呼ばれて怒られたのだ。
ホントにこの子ったら誰に似たのかしら?

夜空にひと筋の光がみえた。
「あ、流れ星」
娘を見ると、一生懸命になにか願いごとをしていた。
ふふ、なんだかんだ言っても子供ね。
なにを願っているのかしら?

「あれ?」
流れ星はまだ空にあった。
「なんか、大きくなってない?」
間違いない、どんどん大きくなっている。
「え、何? こっちに近づいて」
流れ星はその輝きを増し、明らかにこちらへ近づいていたのだ。
そしてわが子を振り返ると、何かに取り憑かれたかのように呪詛の言葉を呟き続けていた。
私はぞっとした。
「やめなさいッ!」
本能的に娘の頭をひっぱたいていた。

流れ星は遠ざかっていった。
「あなた、一体なにを願ってたのよッ!?」
と私が叫ぶと、彼女はチッと舌打ちした──。
ホラー
公開:18/06/14 02:08
更新:18/06/16 19:05

渋谷獏( 東京 )

渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。
https://twitter.com/ShaTapirus

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