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今年の七夕も沢山の短冊が飾られた。でも天の神様が願いを叶えるのは1つだけ。但し、どんな願いも必ず叶える。それが神様の作った七夕のルールだった。
「出世したい」
「結婚したい」
「子供が欲しい」
そんな普通の願い事はもちろん、
「プリキュアになりたい」
「異世界転生したい」
「天下布武」
なんて変わった願いでも、なんでもだ。
その願いを叶えるエネルギーは、他の全ての短冊に込められた『願いのエネルギー』を使う。たった一つの願いを叶えるためには、沢山の短冊が必要なのだった。
神様はいつものように無作為に一つの短冊を選び取った。
そして無言でその短冊を凝視した。
そこには、ミミズが踊ったような文字でこう書かれていた。
みんなのわかいがかなリますよろしこ
この日、全ての人類の様々な争いが、かなり和解した。
「出世したい」
「結婚したい」
「子供が欲しい」
そんな普通の願い事はもちろん、
「プリキュアになりたい」
「異世界転生したい」
「天下布武」
なんて変わった願いでも、なんでもだ。
その願いを叶えるエネルギーは、他の全ての短冊に込められた『願いのエネルギー』を使う。たった一つの願いを叶えるためには、沢山の短冊が必要なのだった。
神様はいつものように無作為に一つの短冊を選び取った。
そして無言でその短冊を凝視した。
そこには、ミミズが踊ったような文字でこう書かれていた。
みんなのわかいがかなリますよろしこ
この日、全ての人類の様々な争いが、かなり和解した。
ファンタジー
公開:18/06/10 23:33
更新:18/06/17 14:35
更新:18/06/17 14:35
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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