殺人の基準

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振り下ろしたナイフが男の背中を切りつける。
ほとばしる鮮血。男は倒れる。
俺は口の横に付いた血を舐めながら考える。

この男には帰る家があるのだろうか。
あるならば、助けてやらない。
ないならば、助けてやろう。
それが、俺の正義。
判断は俺がする。
こいつの話は聞かない。意味がないからだ。
こいつの持ち物はかばんだ。ビジネス用の手提げかばん。
何が入っているのだろうか。思わず、俺の口の端が上がった。

「うわっ」
かばんを開けると、中からヘビが飛び出してきた。
いや、ヘビのおもちゃだ。ふざけやがって。
俺は男を睨みつけた。

かばんの中には他に何が入っているのか確かめる。
中に入っているのは、ヘビばかりだった。
こいつの仕事は玩具の販売だろうか。
それにしても、他に何も入っていない。
つまり、これが全て売れるまでは帰れないといったところか。

俺はナイフを仕舞い、男を助けてやることにした。
ホラー
公開:18/06/10 00:19

undoodnu( カントー地方 )

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